【映画『歌声に乗った少年』を観てきました】

こんにちは!西千葉でマクロビオティック・アロマ&ハーブ・英会話の教室を開いているNomadのアキです。

予告篇を観てからずっと氣になっていた『歌声に乗った少年』。今日で千葉劇場での上映が終わるところを、すべりこみで観てきてました(^-^) 

実話を基にした作品で、主人公はいまアラブで知らない人はいない、歌手のムハンマド・アッサーフ。パレスチナのガザ地区から出ることすらままならなかった彼が、国境を越え歌手になるためのオーディション番組を受けて成功するまでのサクセス・ストーリー。

劇中ではガザ地区の紛争が激化する前と後の景色の違いが描かれていました。自転車でどこまでも走っていく子どもたちの、貧しくてもキラキラと希望に満ち溢れた美しさとは対照的に、ガザの街が瓦礫に変わっていく様子、不便になっていく住民の生活などは目の底が暗くなるようでした。

1番心に残ったのは、イスラエルの挨拶のことば「シャローム(サラーム)」。「あなたに平和がありますように」という意味で、誰かに会えば必ず最初に伝える挨拶ことばでした。
劇中では紛争が激化した後のシーンでこの言葉が何度も印象的に使われていました。ヘブライ語の「シャローム」にはたくさんの意味があります。平和・平安が主な意味ですが、そのほかに、健康,健全、繁栄、充実,充満、完全というようにたくさんの意味があるのだとか。

映画の最後の場面は、オーディション番組の決勝の日。映画用に新たに撮影されたものでなく、実際にその当日にガザの人々が拍手喝采を贈り、お祭りのような騒ぎだった様子を映したものが使われていました。
目の前の惨劇ばかりの日々にくじけそうな現実を前に、ムハンマドの活躍はまさに希望。ムハンマドを応援する時のガザの人々は正に「シャローム」な氣持ちだったのでは、と思います。

テレビのニュースで報じられるガザ地区と違い、住民目線の生活が垣間見られるこの作品は本当におすすめ。都内などまだ上映している映画館があります(^-^)
さて次は、明日から公開の『ベストセラー』と来月公開の『築地ワンダーランド』を観に行かなくては!
千葉劇場のようなミニシアターが自転車で10分の距離にある幸せに、ただただ感謝です(^-^)

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