【九州の地震に思うこと】

九州で大きな地震がありました。
ニュースが流れて直ぐに東日本大震災のことを思い出し、心がざわざわ...

当時福島に住んでいたわたしは、百貨店の7階で被災しました。
アロマやハーブ関連商品の販売をしていて、揺れている間は地震を怖がっている目の前のお客さまを安心させようと必死でした。揺れが大きくなりガラス等の割れる音がし始め、お客さまが悲鳴をあげた時には無意識にお客さまに覆い被さるようにしていました。

百貨店はその後3週間ほど休業していたため、そのお客さまが"桑畑さんが身を呈して自分を守ってくれた"と本社に電話をかけ、感謝の氣持ちを伝えて下さったと後日聞きました。
担当マネージャー、新幹線が開通して直ぐに被災店舗に来てくれた社長やゼネラルマネージャーも、そのことを本当に素晴らしいと褒め称え感謝してくれました。

1ヶ月後に大きな余震があって家に1人でいた時、わたしは怖くてわんわん泣きました。
お客さまの感情を優先させ、自分も怖かったのに氣持ちを無意識に抑えて感情を味わう事をしてこなかった分、わーっと色んな感情が出てきました。あれほどの地震だったのにも関わらず、わたしは自分の氣持ちを置き去りにしていました。水道やガスが止まり、数日後には原発事故、そして避難。感情よりもしっかり情報を聞いて判断する日々に何百回もの余震で、感覚が麻痺していたように思います。
津波で沿岸部で被災した親戚がいるのに弱音を吐いていられない、といかにも日本人的な考え方もしていました。

素直に怖い氣持ちを受け容れて、自分の感情を味わう、って本当に大切だと地震がわたしに教えてくれました。5年以上経った今でも大きな地震があると怖いし、自分のいる場所が揺れていなくても氣持ちがざわざわします。
今、九州で被災されて心細い思いをされている方が自分の感情を無理に抑え込むことがありませんように、怖いと口に出して思いを共有できる人が側にいますように、祈りを込めて。
銀之助も昨日は寝不足か、朝なかなか起きて来ませんでした。
わたしを心配していたのかも?愛い奴♡

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